登録支援機関の役割｜福岡県福岡市

登録支援機関の役割と支援内容

「登録支援機関」は、特定技能１号の資格で働く外国人が日本で生活する上で直面する様々な課題（言語の壁、生活習慣の違い、就労条件など）に対する支援を提供する民間団体、NPOです。外国人を特定技能資格で受け入れようとする企業（受入れ機関）は、雇用契約を結んだ外国人労働者の支援計画を策定し、単独で支援体制を構築するか、在留管理庁長官の登録を受けた登録支援機関と委託契約を結ぶことが受け入れの条件となります。

登録支援機関は、受入れ機関との支援委託契約により、支援計画に基づく支援を実施します。登録支援機関として登録を受けた機関は、出入国在留管理庁のホームページで公表されます。管理庁が支援に問題があると判断した場合、登録が取り消される場合もあります。

支援計画の策定と概要

特定技能1号外国人労働者に対する支援内容は、彼らが日本での日常、社会生活と就労をスムーズに行えるようにするための包括的な支援を含みます。受入れ機関または登録支援機関は、これらの支援の実施について支援計画を策定し、記載する必要があります。支援計画には、必ず行わなければならない義務的支援と、任意で行うことが望ましい任意的支援について、それぞれの内容や実施方法、実施期間、実施責任者などを明記します。

事前ガイダンスの実施

義務的支援の内容

雇用契約締結後、在留資格認定証明書交付申請前、または在留資格変更許可申請前に、労働条件・活動内容・入国手続・保証金徴収の有無等について、対面およびテレビ電話等で説明

任意的支援の内容

日本の気候や服装、持ち込みできるもの、必要な金額、支給されるものなどを説明する

出入国しようとする飛行場等における外国人の送迎

義務的支援の内容

・入国時の空港等と事業所又は住居への送迎
・帰国時の空港の保安検査場までの送迎および同行

任意的支援の内容

技能実習2号から特定技能1号に変更した場合に、移動時の送迎や費用負担をする

適切な住宅の確保、生活に必要な契約に係る支援

義務的支援の内容

・連帯保証人になる、社宅を提供する等
・銀行口座等の開設・携帯電話やライフラインの契約等の案内、各手続の補助の実施

任意的支援の内容

雇用契約終了後、次の受入れ先が決まるまでの間、住居を提供する

生活オリエンテーションの実施

義務的支援の内容

円滑に社会生活を営めるよう、日本 のルールやマナー、公共機関の利用方法や連絡先、災害時の対応等の説明

任意的支援の内容

日本の歴史や地理、祝日や行事、趣味や娯楽などを紹介する

公的手続き等への同行

義務的支援の内容

必要に応じ、住居地・社会保障・税などの手続きへの同行および書類作成の補助

任意的支援の内容

日本語教室や教育機関の入学金や月謝、教材費、教師との契約料などの経費の全部または一部を負担する

日本語学習の機会の提供

義務的支援の内容

日本語教室等の入学案内、日本語学習教材の情報提供等

任意的支援の内容

相談や苦情の内容に応じて、専門家や第三者機関に相談や紹介をする

相談・苦情対応

義務的支援の内容

職場や生活上の相談・苦情等について、外国人が十分に理解することができる言語での対応、内容に応じた必要な助言、指導等

任意的支援の内容

日本人との交流のためのイベントや活動を企画・実施する

外国人と日本人との交流の促進に係る支援

義務的支援の内容

自治会、町内会等の地域住民との交流の場や、地域 のお祭りなどの行事の案内および参加の補助等

任意的支援の内容

外国人の希望や能力に応じて、転職先の紹介や面接の準備などを支援する

人員整理等の場合の転職支援

義務的支援の内容

受入れ側の都合により雇用契約を解除する 場合の転職先を探す手伝いや、推薦状の作成 等に加え、求職活動を行うための有給休暇の付与や必要な行政手続の情報の提供

任意的支援の内容

面談の際に、外国人の希望や悩み、目標や進捗などを聞き、励ましやアドバイスをする

定期的な面談・行政機関への通報

義務的支援の内容

支援責任者等が、外国人およびその上司等と定期的（３か月に１回以上）に面談し、労働基準法違反等があれば通報を行う

任意的支援の内容

通報の際に、外国人の活動状況や支援の効果などを詳しく報告する